あやふや地震予測の真意
こんにちは,
タクミです.
今回は,
結構誤解してる方が多い
地震の予知,予測
について話していこう
と思います.
まず,
予知と予測の違い
について
話していこうと思います.
辞書では,
予知は,
「何が起こるかと前もってしること」
(デジタル大辞泉)
予測は,
「ことの成り行きや結果を前もっておしはかること」
(デジタル大辞泉)
となってます.
もう少しかみくだくと
今回,地震については,
辞書の意味を踏まえて
予知は,
「この日に
どんな大きさの地震が来る
と確率の数字を使わずに
あてにいくこと.」
予測は,
「確率論で
何年の間に何%の確率で
どのくらいの地震が起こるか
をあてにいくこと.」
とします.
みなさん,
お気づきの通り,
行政が前もって
発信する地震情報は,
ほとんどが後者の予測です.
Twitterとかで
たまに流れてくるのは
前者が多いです.
なぜ行政は
予知してくれないのか?
答えは簡単です.
(まだ)できないからです.
説明します.
そのためにまず
地震予知の歴史を
少しお話ししましょう.
1960年代後半,
プレートテクトニクス理論が
ウィルソンによって
発表されました.
これは,地球の様々な地学現象
がプレートによって
引き起こされている
ということです.
つまりこのとき,
地球は地震も火山活動も全て,
プレートの動きからなる
とわかったから
いつかは
地震や火山などの動きも
予知できるのではないか?
というような流れ
になっていきました.
70~80年代は,
地震予知フィーバーとも
いえるほど,多くの研究者が
研究しお金も注ぎ込まれました
けれども,
なかなか成果がでなかった
矢先の
1995年の阪神淡路大震災.
予知できなかったのか?
予知って不可能じゃないか?
という流れが
徐々に出てきます.
そして,
多くの予知科学者の
とどめをさしたのが,
このとき,
「大地震の予測と防止
のための国家委員会」
に所属する
地震予知科学者が
起訴されました.
なんで,
科学的な情報を
いわなかったのか?
と.
ほんとは,不確定すぎて
いえなかった.
これ以降,
地震予知から,
予測と事前の対策
という所に
災害対策はシフト
していくこととなります.
このシフトは
正しいと思います.
現時点でできない.
でもいつ来るか
確率論でしかわからない
なら,
事前に対策するしかない!
という流れです.
ところで,この確率論ですが,
地震がおきる確率の
計算の仕方は
いくつかあります.
ある計算方法では,
30年で70~80%の確率で
南海トラフがくる
またある計算方法では,
30年で50%の確率で
南海トラフがくる
など結構
差があったりします.
いやいや,
どれかにしてくれよ!
どれ信じればいいんだよ!
わかります.
不安ですよね!
ここはやはり
安全側にしましょう.
何もなかったとしても
それはそれでいいんですから.
科学者も結構,
社会影響を考えずに
計算の事実を発表します.
だから,
複数の計算結果が
出てきて混乱させて
しまうのです.
そもそも
南海トラフに関しては,
来るのは間違いない
としましょう.
信じなくてきて苦しんでも
ほんとは,
その人自身の自己責任です.
自分が生きてる間に
こなければいい
なんていう未来に対して
無責任な態度,行動をとる
のでなく
一緒にあなたとあなたの家族,
未来のために行動しましょう!